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Lot 801はいわゆる普通のストレートジーンズ。ちょっとやぼったくもあり、でもそれがジーンズ本来の姿でもあります。
タテ、ヨコ共に米国のアプランド綿を使ったデニム。
単純に「ベーシックなジーンズと言えば、アメリカの綿だけで作った糸で織ったデニムでしょう!」と作り始めてみたら、米綿100%の定番糸が見つからない!だったら、糸から作ってしまえ!(すさまじい量ができるのですが)
アプランド綿は極めてベーシックな綿。これを日本に輸入し、ビンテージジーンズに見られるムラ糸の形状をスキャンし糸形状を決めます。これもあまり強すぎないムラにコントロールしています。
完成した糸をロープ染色。下染め・後染め無しのピュアインディゴ染色。今回、比較的赤みが少なく青みが強く出ているのが色の特徴。
さらに、織布はミミ付の力織機。ローテンションで織ることで、ふっくらとした風合いになり、糸、さらには綿本来が持つキャラクターを消さないようにしています。完成した生地は防縮加工や毛羽を取り去る毛焼きは行わないキバタデニム。洗うと縮みねじれるのが特徴。ただ、出荷の前にはワンウォッシュ・乾燥機にかけてできる限り縮めてから送り出します。
パターンはストレートLot801とスリムテーパードLot802の二型。
裾から10センチ程度は裾幅を同寸にしているので、レングス30インチ程度までは裾上げしても裾幅が変わりません。
縫製はすべて綿糸。脇の割、左右の身頃を合わせる通称「小股」、ヨーク、帯付けは太番手の糸を使っています。綿糸で強度を出すための仕様ですが、これが結果としてセルビッジのデコボコとしたアタリ、ヨークの強いパッカリングを生んでくれています。
今回、0から生地を作りジーンズを作るため心がけたのが「ベーシックであること」。綿はクラシックな雰囲気を醸し出すため、ペルーやインドなど、米綿以外を混ぜる方法もあります。インディゴ染めにしても下染めでピュアインディゴとは違う味わいを作り出す方法もあるのですがそれらを行わず、米綿・ピュアインディゴにこだわりました。結果、出来上がった色味は青が強く私のイメージ通りになっています。
原綿の採取地から糸を作る紡績。その後のロープ染色から織る、縫うと工程を下記にて紹介しております。
http://www.e-workers.net/store/old/201601/p1.html
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